お出かけの前に
「一緒に連れて行った方が、(愛犬は)喜ぶだろうか?」と考えてみましょう。ペットにとっては、家で留守番をする方が快適な場合もあります。一緒に連れて行ったために、ペットがホームシックになったり、乗り物酔いをしたりして、せっかくの旅行が台無しになってしまうかもしれません。そのような可能性がある場合は、ペットを友人や親せきに預けたり、“ペットシッターさん”に面倒をみてもらったりする方が、賢い選択だと言えるでしょう。それが無理な場合は、かかりつけの動物病院、または清潔で信頼できるペットホテルに預けるのもよいでしょう。
計画は前もって
ペットを連れて行くと決めた場合は、ご自身の準備と同様に、ペットの準備もしっかりと行ってください。飛行機や船での旅行は、ペットを乗せてもらえるのかどうか、どのような予約や手配が必要かを確認しましょう。ホテル、旅館、キャンプ場での宿泊を予定している場合は、ペットを連れて泊まれるか、またはペットを預かってくれる施設があるかを確認します。友人や家族と一緒の旅行であれば、ペットも連れて行ってよいかを皆によく確認しましょう。
飛行機での旅行
- あらかじめ、搭乗予定の航空会社に問い合わせます。各航空会社によって規則が異なりますし、ペット搭乗分の予約が必要です。
- ペットクレートやキャリーケースに関して、航空会社がどのような規則を定めているかを必ず確認しましょう。
- なるべく直行便か、経由地が少ないフライトを選びましょう。
- 早めに空港へ行き、ペットクレートに、ペットをご自身で入れてください。到着地では、なるべく早くペットを引き取りましょう。
- ペット輸送の専門会社に依頼するのもよいでしょう。通常、ドア・ツー・ドアの輸送サービスを提供していて、必要な書類もすべて整えてくれます。
車での旅行
- 車に乗り慣れていないペットは、旅行の前に何回か車に乗せて近所へドライブに行きましょう。猫はキャリーケースに入れてあげるのが一番よいでしょう。
- 車に乗っている間は、決して窓から顔を出させないようにしてください。泥や石などがはねて怪我や感染の原因となるおそれがあります。
- 犬をトラックの荷台に乗せる場合は、ケージに入れるか繋いでください。リードや鎖の端を、ハーネスやしっかりと留めた首輪に繋ぎ、もう一方の端は、キャビン中央付近にしっかりと留めます。リードや鎖は、犬が横になったり、立ち上がったり、動き回れるだけの長さは必要ですが、荷台のふちに足をかけたり、運転台の屋根に登ったりできない程度の長さにしてください。
- 長時間ドライブする場合は、おやつ、運動、休憩の時間を、約2時間おきに取れるような計画を立てましょう。
- メインの食事は1日の最後に与えましょう。ドライフードが最も便利です。缶詰を与えた場合は、冷蔵保存ができなければ、食べ残しは捨ててください。
- 駐車した車の中に、犬や猫を長時間放置しないようにしましょう。やむを得ずペットを車に残していく場合は、ドアはすべてロックし、換気のために窓を少し開けてください。その際窓の幅は、ペットが逃げ出したり、窓に頭をはさんだりしない程度にしてください。気温の高い日には、駐車車両の車内温度は、ほんの数分で極めて高温になります。熱射病で死亡する場合もありますので、十分に注意してください。
船での旅行
- クルーズ船の中には、ペットを歓迎しているものもあります。船旅会社または旅行代理店にお問い合わせください。
どこへ行くにも
- 首輪には必ず、名前と連絡先を書いたタグを付けてください。
- お気に入りの食べ物、おもちゃ、いつも使っている食器、冷たい水、リードを持って行きましょう。
- 長期旅行の前には動物病院で身体検査を受け、必要があればワクチン接種をしましょう。
- ペットクレートやキャリーケースに入れて旅行する場合は、次の点に注意して選んでください。
・ペットが中で立ち上がったり、向きを変えたりしても大丈夫なぐらい頑丈で、かつ広い
・食事と水をセットする場所がある
・換気がよく、水漏れしない底がついている
・しっかりとふたが閉まる - ペットを連れて海外を旅行する場合は、国によって保健法やワクチン接種規則が異なりますので、動物検疫所にお問い合わせいただくか、獣医師に相談してください。
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