耳のお話

清潔で無臭、薄いピンク色をして、耳垢がたまっていないのが健康な耳の状態です。
定期的に愛猫の耳をチェックしましょう。


耳の病気の兆候

  • 悪臭
  • 耳や頭をしきりにかく
  • 触ると嫌がる、痛がる
  • 頭をいつも決まった側に傾ける、振る
  • 黒色や黄色の耳垢
  • 耳介や耳道が赤い、腫れている
  • 元気がない、憂鬱そう、イライラしているなどの、態度の変化
  • 濃褐色の耳垢がたまっている
  • バランス力や聴力の低下、方向感覚を失う
  • 出血や、コーヒーかすのような耳垢


 

耳の病気の原因


外耳の感染症である外耳炎、および中耳の感染症である中耳炎は、主に耳ダニ、細菌、酵母によって引き起こされます。その他、外傷、耳道に詰まったごみ・異物も原因になります。治療はすぐに行いましょう。耳感染が起こると、猫には相当の不快感があります。細菌感染には抗生物質、酵母には抗真菌剤が使われます。獣医師の診察を受け、どの薬でどのように対処するのが最善か、判断してもらいましょう。

耳ダニは感染力が強いので、ペットからペットへ伝染しやすいよく見られる寄生虫です。耳をしきりにかく、というのが最もよく見られる兆候です。耳ダニがいると、コーヒーかすのような、黒っぽい、ぼろぼろとした耳垢がでます。

耳血腫は、耳介に血液が蓄積したものです。正確な原因はいまだに不明のものが多いですが、感染症、ダニ、ノミ、耳垢などが原因で頭を激しく振ったり、耳を引っ掻いたり、外傷で血管が傷ついたりすることによってできることがあります。

難聴は、加齢、外傷、大きな音、感染症によって起こることが多いほか、遺伝性や先天性によるものもあります。いったん臨床的に難聴と診断された場合、完全な回復は難しいかもしれません。


予防
耳の洗浄液を適宜使用すると、愛猫の耳を健康に保つことができます。


MyVetOnline 猫の点耳薬や軟膏の投与法猫の点耳薬や軟膏の投与法

  • ラベルの説明をよく読んで、正しい用量を確認します。
  • 耳介を頭の上にひっぱり、適量の薬を絞り出して、耳道の開口部のできるだけ奥の方につけます。
  • 耳をやさしくマッサージして、薬を耳道の奥へ広げます。




ご注意: 薬の効果を得るために、必ず所定の量を全部投与してください。投薬は落ち着いて行ってください。緊張していると、ペットがそれを察知して、投薬処置が難しくなります。終了後はペットを褒めてご褒美をあげましょう。


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